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イタリア旅行記Ⅰ 〈関空~アムス~ローマ〉

Category : イタリア旅行記
 6月7日から17日まで、念願だった欧州旅行の初回として、イタリア(+オランダ)一人旅に行ってきました。今日から数日間に分けて、自分用の備忘という意味も含めて、「イタリア旅行記」を作成、アップしてみようと思います。興味のある方にお読みいただければ幸いです。




《まえがき》
 6月7日、関西国際空港の国際線出発ロビーは、平日にもかかわらず大きなスーツケースを抱えた旅人たちで賑わっていた。こんなに多くの人たちが毎日のように海外に向けて出発しているのだとすれば、日本人の国際化も進んだものだ、などと今更のように感嘆しながら、自分がその出発者のひとりであることに興奮を覚えている。



 考えてみれば交換留学生として1ヶ月間ほどアメリカ、カリフォルニアに滞在した高校時代以来、10数年ぶりの海外だ。無為に過ごした大学生活、一度の就職そして退職、その後の長かった税理士試験受験生活の間でさえも、望むべくもなかった欧州旅行への憧れが、僕の心の深層に潜んでいたように思う。
 ようやく受験という動かしようのない障壁が去った今年、初めての欧州旅行の舞台と決めたのはイタリア、その理由は単純で、日本よりも小さな国土にあれほど多くの世界遺産をもつイタリアという国に、以前から大変な興味をもっていたからだ。また、今年読み始めた作家・塩野七生の『ローマ人の物語』によりローマ帝国時代の歴史について多少の知識を持ち始めていたことも決め手となった。



《耳の問題》
 ところで、長い間僕に海外渡航をためらわせていた理由のひとつに、耳の問題があった。高校時代の渡米時、行きの飛行機の着陸の際、僕の左耳は気圧の急激な変化に耐えられず、鼓膜を損傷してしまい、その後アメリカ滞在時から、幼い頃に苦しんだ中耳炎の症状が再発し、近年に至るまで時々現れるその症状に悩まされているという事実だ。それ以後も国内線の飛行機で着陸をする度に、まだ鼓膜に穴が開いていない右耳のひどい痛みに耐えなければならない状況が続いていた。ましてや国際線となるとより上空高くからの降下・着陸であろうから気圧の変化も大きいはずだ。かつての渡米時と同じように今度は健康な右耳の鼓膜までが損傷してしまうのではないかという不安があった。他人にとっては些細なことであろうそんなことが、僕にとっては海外渡航を妨げる大変な問題だった。
 しかし、旅への憧れは高まるばかり。船での渡航ができるほど時間とお金は持っていないため、行くのならば気圧の問題を避けて通れない飛行機を利用することになる。それにしても、必ず起きると決まったわけではないそうした耳の損傷に怯えて、これまでと同じように今回も将来も渡航のチャンスを逃してしまうのだとすれば、それこそ馬鹿馬鹿しいではないか。ここは右耳が着陸に耐えてくれることを信じて再び海外への扉を開けてみようと、今年に入ってからの僕はそんな気持ちになっていた。







《フライト》
 搭乗手続きを済ませ、搭乗ゲートに到着したとき、前日まで出発前に済ませなければならない仕事に追われていたこともあって、久々の海外に今旅立とうとしていることが嘘のように思えたが、一方でフライトを前に胸が高鳴るのを感じていた。いよいよ飛行機に乗り込み、窓側のシートに着く。エコノミークラスの座席、こんなに狭いものなのかと思った。小柄な僕でさえ少し圧迫感を覚えるほどだ。大柄な欧米人はどうなるのだろうと、そんなことを考えていた。これもより多くの客を運ぶための必然的事情であり、仕方のないことだろうとも思った。
 到着まで数時間となった時、フライト情報によるとロシアから北欧の国々の上空を飛んでいるらしい。窓から下界を見ると雲はなく、はるか下に広がる陸地を見ることができた。広大な大地を這うようにたくさんの川や道路が見え、ところどころに街や集落のようなものが見える。一生訪れることのないかもしれない見知らぬ国々の自然や街の様子をこうして上空から眺めていると、なにか不思議な感動を覚えるのだった。


 
 ヘルシンキからストックホルム、そしてコペンハーゲンの上空付近を通過し、飛行機はいよいよアムステルダムに近づく。それと同時に景色に夢中でしばらく忘れていた耳の不安がにわかに押し寄せてきた。到着まで数十分となり、飛行機が徐々に高度を下げ始める。僕はあわてて事前に用意していた耳栓とガムをバッグから取り出した。旅の前にネットで調べたところによると、ガムなどを噛み、つばを飲み込む動作により、鼻から耳に空気が送られ、耳内外の気圧が中和される。これにより着陸時の気圧の変化による鼓膜の痛みを防ぐことができるらしい。しかしモニターに表示された高度が下がり始めると、耳の不安から自然と肩に力が入っていく。既に鼓膜に小さな穴が空いていて通気できる左耳は問題ないが、右耳はやはり少しずつ痛み出した。「ああ、やっぱりか。着陸までにどれほど痛い思いをするだろう。」



 しかし、ここで不思議なことが起こった。国内線の飛行機での着陸時でもあれほど痛んだ右耳が、今回はそれ以上痛くならない。どうやらガムと耳栓が功を奏しているらしい。飛行機はどんどん高度を下げているのに、わずかな耳の痛みは悪化することもなく、とうとう無事にアムステルダム、スキポール空港に着陸した。「やった!」。というか、自分以外の人々にとってはまったく最初から問題でないことではあったが、僕にとっては久々に海外の土を踏んだことよりも、着陸による耳の痛みや損傷がなかったことの方が、この時ばかりは嬉しかった。「案ずるより産むが易し」とはこのことだ。十数年間抱いてきた僕の耳への不安が消えた瞬間だった。



《アムスからローマへ》
 そのまま現地時間の午後5時半ごろ、アムスからローマ行きの飛行機に乗り込む。この乗り継ぎ便でも耳の痛みはわずかだった。午後8時ごろ、とうとう無事にローマ、フィウミチーノ空港に到着。そして意気揚々と空港の出口を出たところで、急にある不安に襲われたのだった。「初めてイタリアに入国したのに、入国手続きをしていない!」。あわてて空港の到着口に引き返し、喋り慣れない英語で係官に尋ねた。

僕:「さっき日本から到着したんだけど、パスポートにスタンプをもらってないんですが!?」
係官:「何だって。どこから到着したって?」
僕:「日本からです。」
係官:「ローマに到着する前にどこかへ下りたのか?」
僕:「はい。アムステルダムです。」
係官:「それじゃ、ここではスタンプはいらないよ。」

 そこまで聞いて、ついに僕も気づいた。オランダもイタリアもEU加盟国のため、アムステルダムで入国手続きをしていれば、改めてイタリアで入国手続きをする必要がないのだ。ローマに着いて早々にかいた一つ目の恥だった。
 午後10時ごろ、列車でローマ市街地の玄関口、テルミニ駅に到着した。




 次回へつづく・・・。

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テーマ : ★イタリア旅行★
ジャンル : 旅行

Comment

おかえりなさい!

 無事のお帰り、何よりです。
 イタリア(+オランダ)旅行記、
 興味深く拝見しています。
 そうですか・・・
 耳が弱かったんですね。 
 知りませんでした。
 でも、本当に何もなくてよかったですね(笑)
 この後のレポートも、
 楽しみにしています!

おかえりなさい^^

おかえりなさい、Tomoさん。
無事に帰られて、ほんとなにより^^

旅行記、一気に読ませていただきましたよ♪
耳の心配、なにもなくて良かったですね。
私までホッとしました^^

Tomoさんの詳細レポ、素晴らしいなぁ。
次回も楽しみです♪
でも、お疲れ出されませんように・・
ボチボチでいいのでね^^

きまぐれウサギさん

そうなんです。この旅で何が恐かったかって、
実は耳のことが一番心配だったんですが、
事なきを得てほんとにほっとしました。

これまた自己満足的な旅行記ですが、
読んでもらえると嬉しいです。
どうぞよろしく!

マロンさん

読んでいただき、ありがとうございます。。
耳のことはほんとに気がかりだったんですが、
思い切って行ってよかったです。
なんでも解決するときが来るもんだなと思いました。

ほんとに拙い手記ですが、
この先も読んでもらえるなら励みになります。
次回以後も頑張って書いてみますね。
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