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イタリア旅行記Ⅱ (ローマ)

Category : イタリア旅行記
《ローマ到着の夜》
 ローマのテルミニ駅に降り立った僕は、早速予約してあるホテルを求めて歩き始めた。初めて歩くローマの街、夜の空気は少しひんやりとして乾いていた。重い荷物を引きずりながら地図を片手にホテルを探すが、なかなか見つからない。結局別のホテルのフロントにいたおじさんに自分のホテルの場所を聞いて、ようやくたどり着くことができた。親切なおじさんで、丁寧に教えてくれて助かった。無事にチェックインを済ませてから少し休み、時間を見ると午後11時ぐらい。少し危険かなと思ったが、我慢できずにカメラをぶら下げてひとり夜のローマの街に繰り出した。現在のイタリアの首都、そして2千年以上も前から長きに渡り地中海世界と西欧の覇者であり続けたローマ帝国の拠点、その街を自分が歩いていることにひそかな興奮を感じながら、テルミニ駅周辺の夜の風景を撮り始めた。












《2人組の男》
 駅周辺はさすがに行き交う人の数が多かったが、少し駅から離れると意外にも人気がなくなってくる。ひと通り写真を撮り歩くとさすがに長旅のひどい疲れを感じたので、ホテルに帰ることに。テルミニ駅のわかりにくい構造に騙されて方向を見失いながらようやくホテル付近まで来たとき、背後から男の声に呼び止められた。「ニーハオ、ニーハオ」と言っていて、どうやら僕を中国人だと思っているようだ。それにしても見るからに柄の悪い2人組のイタリア人で、今度はイタリア語で「どこへいく?止まれよ。ちょっとこっちに来て話を聞けよ!」などと言っている(一部推測)。時間はもう夜12時近く、ちょうどその辺りは暗がりで特に人気が少ない。急にとても恐ろしくなり、本能的に身の危険を感じた。とにかく無視して去ろうと歩き始めたが、2人組は後ろにピッタリとついてきて、1人が早口で何かをまくし立て、もう1人はニヤニヤしながら近づいてくる。しばらくそのまま歩き続けたが、一向にあきらめて去ってくれる様子がない。「このままではまずい!」と思い、走って逃げる用意をしながら振り返り、英語で「悪いね。ホテルに帰るんだ。」と言って早足で明るいほうへ歩き始めると、男たちはようやく諦めて立ち去ってくれたようだ。震えながらホテルに逃げ帰ったのは言うまでもない。ローマ到着のその夜に起きた少し危ない出来事だった。
 その夜は長旅の疲れから熟睡。ローマの第1夜が終わった。






《ローマ2日目》
 翌日、朝10時からローマの街見学に出掛けた。ホテルはテルミニ駅の近くだったため、テルミニ駅から街をぐるりと回るように名所を訪れることにする。午前から昼過ぎにかけて、サンタマリア・マッジョーレ教会、コロッセオ、フォロ・ロマーノ、ヴェネツィア広場、トレヴィの泉、パンテオン、ナヴォーナ広場と周り、夕方にはサンタンジェロ城からバチカン市国のサン・ピエトロ大聖堂を訪れることができた。


(サンタマリア・マッジョーレ教会)



(コロッセオ)



(コロッセオ)



(フォロ・ロマーノ)



(フォロ・ロマーノ)



(フォロ・ロマーノ)



(ヴェネツィア広場周辺)



(トレヴィの泉)



(トレヴィの泉)



(パンテオン)



(テヴェレ川とサンタンジェロ城)



(サン・ピエトロ大聖堂)



(サン・ピエトロ大聖堂)



(サン・ピエトロ大聖堂)



(サン・ピエトロ大聖堂)


 TVや本などから想像することしかできなかったローマの街の雰囲気を感じ、遺跡・名所の数々を回りながら写真を撮れることに言葉にできないような喜びを感じたのだった。今回僕が訪れたイタリアの街すべてに言えることだが、その街の名所と呼べる建物や広場はかなり狭い地域に密集していて、徒歩での見学に適しているという利点がある。ローマの場合も同様で、一日中歩き回りかなり疲れはしたが結局徒歩で主な名所を見学・撮影することができた。




《ローマの街について》
 ところでローマの街を歩いてみて気づいたことがいくつかある。
1.市街地にある建物はすべてクラシックな造りで、路面はほとんどが石畳。近代的ビルなどはない。
2.何百年も前から街のつくりが変わっていないためか、駐車場というものがほとんどなく、そのかわり、道という道の両側にはぎっしりと縦列駐車の車が並んでいる。
3.車やバイクの運転がこの上なく荒っぽい。だけど人が車などを恐れない。
4.袋小路がない。
「すべての道はローマに通ず」と言われるが、「ローマ内のすべての道はつながっている」(行き止まりがない)ということを発見。次の目的地に行くとき、だいたいの方角を地図で調べ、あとは方位磁針でそれに近い方角に向かう道を見つけて歩き始めればたいていうまく目的地に到着できる。








《パニーノなど》
 この日、トレヴィの泉の前にあるバールで「パニーノ」(パンにハムやチーズをはさんだもの)を買って食べる。なかなかうまい。これ以後旅の間を通して、空腹時にはバールによって「パニーノ」や「ピザ」、「ジェラート」を買って立ち食いするのが習慣になった。




《停電事件!!》
 この日の夜、ホテルである事件?が起きた。夜10時ごろだったろうか、シャワーを済ませて部屋でくつろいでいるとき、突然停電になった。最初は気にも留めず、すぐ回復するだろうなどと思っていたが、20分ほどたっても回復しない。部屋のドアを開けて見ると、なんと廊下の電気はついている。しかも部屋のブレーカーを見るとこれもすべてONになっている。そのことを不審に思った僕の頭に、ここである不安が浮かんだ。もしかするとこれは前にどこかで耳にしたホテル強盗の前触れで、無防備な日本人を襲うための手段なんじゃないか。僕が停電を知らせた後で部屋に上がって来る悪漢が暗がりの中でナイフでも突きつけ、お金を要求するんじゃないか、という恐れだ。物事を悪いほうに考えやすい僕の癖がここで遺憾なく発揮され、どんどんその推測が強くなってくる。仕舞には「お金を脅し取られるに違いない!」と決め付けるまでに至っていた。イタリアは旅行者にとって危険な国だと聞いていることや、前日にホテルの近くで2人の男たちに付きまとわれた出来事もこの推測を助長していた。しばらく考えて、僕はついにどう振舞うかを決めた。「お金を取られてたまるか!絶対にうまく逃げてやる!」いくつかの入れ物に分散して保管していたお金とパスポートなど貴重品を集めてすべてしっかりとズボンのポケットにつめこみ、ほかの荷物は置いて逃げる覚悟を決めた上で、フロントに電話しようと受話器を取り掛けたときだった。「プルルル・・!」と受話器が鳴ったのだ。ビクッとしてひるんだが、覚悟して受話器を取る。英語の声が聞こえてきた。

フロント:「あなたの部屋の電気はついていますか?」
僕:(嘘をつくわけにもいかず)「いえ、ついていません。真っ暗です。」
フロント:「わかりました。今からお部屋に行ってチェックさせてもらいます。」

いよいよ来るか!悪漢が上がって来ると決め付けている僕は緊張に震えながらも考えを働かせる。このまま部屋の中に居ると上がってきた悪漢に閉じ込められ、逃げられなくなる。ここは部屋の外に出ようと決め、廊下に出て待った。上がってきた男が少しでも僕を脅すそぶりを見せたら一発蹴りを入れてから一目散に逃げ出そう。駅の交番にでも駆け込んですべてを話せばいいじゃないか、と心に決めた。「ようし、いつでも来い!」と身構えた。程なく一人の男が上がってきた。黒人で強面、心理状況からもことさらに恐ろしく見える。無言で部屋の内部をチェックし、結局何もせずに「もう一度降りてチェックしてきます。」と立ち去ってくれた。しばらくすると部屋の電気が回復、少しほっとする。そのうちにまた男が上がってきたが、隣の部屋の女性客と話している。

女性客:「電気がつきましたよ。ありがとう。」
男:「つきましたか。よかったです。」

などと言っている。男はそのままその向こうの部屋もノックして、電気の状況を確認しようとしている。それを見て僕もようやく悟った。要するに僕の不安はまったく的外れだったのだ。他の部屋も停電になっていて、おそらくは隣の部屋の女性客がフロントに電話して停電を知らせ、フロントが状況を確かめるために僕の部屋にも電話してきたということだろう。まったく偶然の停電だったということだ。
 「僕の部屋の電気もつきましたよ。」とフロントの男性に知らせ、ようやく安心して部屋に戻る。終わってから考えてみるとお粗末な推測だったものだ。ホテルがそんな犯罪を犯せば営業などできなくなるじゃないか。ポケットに詰め込んだお金やパスポートを取り出しながら、自分の思慮の浅さと過剰な用心深さにあきれる思いだったが、旅慣れない僕の心に深く残るローマの夜の出来事だった。



 次回につづく・・・。
本編で掲載しきれなかったローマの街並写真をいくつか。































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テーマ : ★イタリア旅行★
ジャンル : 旅行

Comment

恐るべし妄想王!

ガッハッハ!最高~☆
やっぱTomoさんはしゃべりより文章のがおもしろい(笑)

2人組の男にそれ以上絡んでたら、お金を取られるなら良いほうで、性的ないたずらをされた可能性大だと見ています♪日本人は男女共にもてますからねぇ~。初日からそんなん経験したら、明日からの旅どころか生き方考えちゃいますよ…(笑)

ホテルの停電、事実を事実として受け止めればたいした事ないのに、さすがは妄想王!やってくれますな。小心者だとは思っていましたが(笑)、ここまで来るともうキングですよ、キング!むしろそのヘタレ具合が潔くてかっこいい!!

ヨーロッパの町並みって同レベルの都市(パリやバルセロナ、ロンドン)なんかと雰囲気が似てますね。あとはお国柄とかファッションとかで個性がでるけど。

日本の都市って機能性を何よりも重視してるけど、ヨーロッパの都市は古いものを修復して景観を損ねない努力をしてて、利便性よりも歴史重視ってとこがかなりカッコいい。目にするものすべてが絵になる町並みって日本じゃそうそうないのにね。
ま、日本の生活が当たり前と思ってるから新鮮味がないだけで、ヨーロッパ人にとって日本はすごい魅力ある場所かもしれませんが。

それでは、おもしろ小話…じゃなくて、旅行記引き続き楽しみにしてます☆

micさん

長編コメントありがとう。(笑)
停電の件は、たしかに用心しすぎたみたいですね。
何事もなく、ホッとした一幕でした。

ヨーロッパの町並みについて、そのとおりですね。
古めかしい装いの中に、実は最新のセキュリティシステムが
導入されていたりしている建物があって面白かったです。


こんにちは^^

ドキドキしながら読みましたよ~^^;
でも、何もなくてよかった~・・ホッ!

異国での一人旅、
用心に用心を重ねておくに越したことはありませんものね。

素敵なローマのお写真、
堪能させていただいています。
素晴らしいですね。
歴史の深さを思います。

マロンさん

心配していただき、ありがとうございます。
停電事件は、ホテルがかなり柄の悪い地域にあったので、
すっかり騙されてしまいました。
ローマのほろ苦い思い出のひとつとして
ずっと残りそうです。(笑)

ローマにはあのローマ帝国時代の遺跡がたくさん
あって興奮しまくりでした。
念願のローマの街を撮る事ができて、街撮り好きの
僕としてはとても幸せでした。
ますます写真好きになりそうです。
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