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イタリア旅行記Ⅲ (ピサ)

Category : イタリア旅行記
《さらばローマ》
 6月9日、この日はローマを出発して列車で地中海沿いを北上し、ピサに向かう日だった。昼過ぎのピサ行きの列車に乗る予定にしていたため、午前中は前日までに見逃したローマの名所をもう少し周ろうかと目論んでいたが、ここで僕の日ごろの運動不足による弊害に見舞われた。前日一日ローマの街を歩き回った僕の両足は、腿から足首のあたりにかけて、ひどい痛みを感じていた。おまけに右ひざの内部には、体重を乗せるたびになにか鋭い痛みも感じる。この状態では満足に歩けそうにないため、仕方なく午前中はおとなしくテルミニ駅で過ごすことに。



 午後、無事にピサ行きの列車に乗り込む。列車はすいていて、くつろげそうなのがありがたい。さあ、もうローマとはお別れだと思うと、何か名残惜しかったが、この先に訪れる各都市のことを想像すると冒険心を刺激され胸が高鳴った。






《地中海と黒人女性》
 ピサ行きの列車の出発間際、太目の黒人女性が同じ車両に乗り込んできた。なぜか僕の座席の横で立ち止まっている。見ると隣の座席に置いていた僕の手荷物を指差していて、あわてて荷物をどけると、いきなりそこに座ってきた。ガラガラにすいている車両なのに、わざわざ隣に座ってくるなんて、日本では考えられないなと思いながらも、「Buongiorno(こんにちは)」と挨拶してみた。相手は黙ってうなずいている。あまり話をしたいわけではなさそうなので僕は黙ってガイドブックを取り出し、ピサの地図などを見ていた。列車は走り出し、そのうちにいよいよ海辺にさしかかる。車窓の外に目を向けると初めて見る大きな地中海が広がっていた。3日前までは日本で日常の仕事に追われていた自分が、今こうして車窓から目を細めて地中海を見ているなんて、思えば不思議なことだと思うと感慨深く、しばし旅情にひたりながら過ぎ行く海辺の景色を眺めていた。



 しばらくしてから隣の黒人女性が突然話しかけてきた。イタリア語であまり聞き取れない。聞きなおすと、どうやら「ピサに行くのか?」と聞いているようだ。僕は英語で「そうです。終点のピサまでです。」と答える。相手は満足したように大きくうなずいて目をそらした。もしかして話をしたいのかなと思い、何を話しかけようかと考えていると、女性は手持ちの大きなポリ袋を抱えて、次の駅で降りていったのだった。どこかミステリアスな黒人女性、旅先ではこんな些細なことが心に残るから不思議だ。




《ピサの街》
 午後4時過ぎ、列車はついにピサ中央駅に到着。ホテルまでは2キロほどあるようなのでタクシーを利用するつもりだったが、タクシー待ちの長い行列ができている上に、肝心のタクシーは一台も姿を見せない。僕は仕方なくホテルの方向に歩き始めた。初めて見るピサの街、やはりクラシカルな雰囲気漂う綺麗な街だ。







 ホテルに着く頃には酷使された両足がまた悲鳴を上げていたが、見知らぬ街を歩いている興奮が、ある程度その痛みをかき消しているようだった。チェックインを済ませ、部屋の窓を開けてみるとなんとピサの斜塔が見えるではないか!





 結局休憩もそこそこにカメラを携えて、早速ピサの斜塔を見学に行った。







 初めて肉眼で見る斜塔、予想以上に傾いていると感じた。この斜塔、当然ながらもともとは垂直に立てられていたものが、地盤沈下により傾いてしまったもの。ガリレオがここで物体の落下実験をしたという逸話は有名だが、史実ではないらしい。傾き防止工事により今は固定されており、最上階まで登ることもできるそうだ。大聖堂のどっしりとした佇まいと対照的に不安定な繊細さを見せる斜塔の姿が印象に残った。



 ピサはかつてジェノヴァやヴェニスと肩を並べる海運都市国家で、地中海を舞台にした貿易で繁栄した街だという。ローマと比べると当然に小さな街だが、アルノ川沿いに立ち並ぶ建物の優雅さや活気ある街の雰囲気がかなり気に入った。















 しかし、街の名所はあまり多くないようで、この日大聖堂や斜塔を見学してしまったため、翌日はピサから列車で2時間ほどの距離にあるシエナという街まで足を伸ばすことに決めた。ピサ駅に戻って早速切符を購入。度重なるピサ駅~ホテル間の2キロの徒歩に、僕の足腰は疲弊しきっていたが、一度見てみたかった世界遺産の街シエナに翌日行けると思うと心が躍った。


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