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イタリア旅行記Ⅳ (エンポリ~シエナ~リヴォルノ)

Category : イタリア旅行記
《イタリアの朝食》
 ピサのホテルで一夜を明かし、朝食を取る。ところでイタリアのホテルの朝食は意外にも至って質素。置いてあるのはパンとハムとチーズ、それにコーヒーとオレンジジュースぐらいだ。朝食はホテル代に含まれているので、毎朝ホテルでたくさん食べて昼夜を節約しようと思っていた僕のセコいプランは、完全に崩壊してしまった。パンとハムではそう何個も食べる気にもなれず、結局クロワッサン2個とコーヒーぐらいで朝食を終えることが多かった。




《エンポリ散策》
 この日は6月10日、前日に買っておいた鉄道切符でシエナを目指す。シエナはトスカーナ地方の豊かな自然の中にあり、未だ中世の佇まいを保ち続ける世界遺産の都市だと聞いている。何度かTVで見たこともあり、是非一度行きたいものだと思ってはいたが、交通の便が悪く列車なら乗り換えなしでは行けないため、今回の旅のプランからは外していた。ところがピサの名所を前日に見てしまい、この日一日時間が空いたため、頑張って行ってみようと決めたのだった。ピサ中央駅から東のエンポリという街まで行き、そこで列車を乗り換えて南のシエナまで行けるらしい。ローマで買っておいた時刻表のおかげで乗り換えの列車の時間まで調べることができた。ピサ駅で朝10時台の普通列車に乗り、無事にエンポリで下車。10分後に到着するはずのシエナ行きの列車を待った。しかしどうしたことか、この列車が一向に来てくれない。痺れを切らしてホームにいたおじさんに聞いてみたところ、当分列車は来ないからバスで行ったほうがいいと言われる。考えてみるとこの日は日曜日。時刻表をよく見ると、僕の乗ろうとしていた列車は休日運休と小さく書いてあるではないか。イタリアに来てからすっかり曜日の感覚をなくしていたことによる失敗だった。その上この日はバスも運休ということがわかり、結局1時間半後に来る別の列車を待つよりほかなかった。そこで、僕は暇つぶしにエンポリの街を散策することにした。













 観光地とも言えないのどかな街、考えてみると乗り換えの失敗でもなければこの街を歩くこともなかったわけで、そんな偶然まかせの気ままな写真散歩というのも悪くないものだ。静かなエンポリの街はローマなどの都市と違ってなにか心を落ち着かせてくれるものがあった。




《シエナの街》
 ようやく乗ったシエナ行きの列車は1時間弱でシエナ駅に到着。駅からシエナの中心地までの長い登りの道のりをまた歩く。





 城壁をくぐると、そこにはまるでタイムスリップしたかのような古く趣のある町並みが現れた。









 両側に建物の切り立った街路をどれぐらい歩いただろうか、突然眼前に明るい広場が姿を見せた。







「これが有名なカンポ広場か。」美しいその広場の光景にハッと息を飲んだ。たくさんの人たちがこの広場でくつろいでいて、まさにここがシエナの中心であることが良くわかる。プッブリコ宮殿とそびえ立つマンジャの塔がひときわ美しくこの広場に映える。



 しばらくカンポ広場の景色を楽しんだ後、シエナ大聖堂の付属美術館に足を運んだ。ドゥッチョという画家の素晴らしい絵画を鑑賞したあと、美術館の屋上にある展望スペースに向かった。牢獄にでも続きそうな暗く狭い石の螺旋階段を登ると、そこに広がったのは目を見張るほど美しいトスカーナの風景。どの方角を向いても目に飛び込んでくるシエナの家々の美しい屋根とその先に広がる素晴らしい田園風景にしばし言葉を失い、夢中でシャッターを切った。















 シエナの街は予想をはるかに超える美しさで、その光景は深く僕の心に刻まれた。この街まで足を伸ばして本当に良かった。何百年も前にこうした素晴らしい街を築きあげ、現在に至るまでその景観を守りつづけてきたイタリアの人々の美意識の高さに感服したのだった。






《リヴォルノ港》
 シエナからピサに戻ると午後5時ごろ、まだまだ陽は高くホテルに帰る気もしなかったため、再び地中海を見ようと、ピサから一駅の港町リヴォルノへと向かった。海に面した街だから、駅から港までも近いだろうと思って歩き始めたのが大間違いだった。結局5キロぐらい歩いたろうか。もう足が立たなくなる寸前のような状態でようやくリヴォルノの港に到着、岸壁に座り込んだ。それにしても岸壁の上にはなぜかたくさんの人々が集まって、皆で海を見ている。





 この街の人たちはそんなに海を見るのが好きなのだろうかと変に思っていたが、しばらくすると沖の方から港の中にたくさんの小船の群れが入って来て、なんとも不思議な光景だった。



 ふと見ると港の奥にある橋の上にも人が鈴なりになっている。



 そして間もなくその理由がわかった。この日は手漕ぎボートのレースで、沖のコースに出ていたボートがちょうどこの時ゴールの港に帰ってくるところだったのだ。



 たくさんの小船たちはそのボートを誘導または応援していたのだろう。思いがけないレースとの遭遇、見物を楽しんだ。さすがに駅まで歩いて帰る脚力は残っておらず、この日イタリアに来て初めてタクシーを利用した。歩いて1時間以上かかった駅からの道のりを5分で帰り、今更ながら車の便利さに脱帽し、「Grazie!」と大声を張った。




《イタリアの列車事情》

 イタリアの列車について気づいた点を挙げてみた。

1.車内アナウンスがない確率99%。降りるときはホームの表示板で駅名を確認するしかない。

2.時間通りに来る確率50%ぐらい。ひどい場合30分ぐらい遅れる。

3.1等席と2等席に区分されていて料金もかなり違うが、両者の乗り心地はあまり変わらない。

4.駅に改札はない。その代わり駅で切符に刻印するのを忘れると罰金。

5.始発駅では出発直前までプラットホーム番号が発表されず、焦ることが多い。








《足の状態》
 この日ホテルに帰りついた僕の足は最悪の状態を迎えた。日本では日頃あまり長距離徒歩を強いることの少ない両足が、イタリアでの連日の酷使に悲鳴を上げていたのだ。まるで自分の足じゃないと思えるくらい筋肉が張っていてまともに歩けない。しかし翌日はフィレンツェ行きで、また徒歩の写真散歩が待っている。頼むから回復してくれと願いながら、ベッドで念入りにマッサージをしているうちに、いつの間にか深い眠りに落ちていた。





 次回へつづく・・・。
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ジャンル : 旅行

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