スポンサーサイト

Category : スポンサー広告
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

イギリス・アイルランド旅行記Ⅴ

Category : イギリス・アイルランド旅行記
《リバプールからアイルランドへ》

 5月1日、リヴァプールのジョンレノン空港を飛び立ったライアンエアの飛行機は、イギリス本土を離れ、アイリッシュ海の上空に。1時間ほどすると、下界に陸地が見えてきた。おー、あれがアイルランドだ、僕はついにここまできたんだ。
 アイルランドまで足を伸ばそうと思ったのには理由がある。数ヶ月前に司馬遼太郎の「アイルランド紀行」を読んでから、僕は漠然とそのうちアイルランドをこの目で見てみたいと思っていた。でも実はそれがこんなに早く実現するとは思っていなかった。仕事はもとより他の社会活動に追われる毎日の中、到底無理だと思っていた旅が、ほとんど衝動的に立てた計画によって実現した。実際に行動してみれば、意外と難なく叶う願いもあるものだなあと、僕は少し目を細めながら眼下に広がり始めたアイルランドの大地を見つめた。苦難の歴史を持つカトリックの国アイルランド、どんな街並みや風景があるのだろうか。


初めて見るアイルランドの大地



ダブリン空港付近 着陸間近


《入国審査!!》

 そして無事にアイルランド・ダブリン国際空港に着陸、意気揚々と入国審査を済ませようとしたところ、少し意地悪な審査官に止められてしまった。同じEU圏内だから入国審査もないだろうと思っていただけに不意打ちのような出来事だった。
 「入国の目的は何ですか?」
 「えっと、観光です。」
 「ほんとに観光ですか?」
 強く訛った英語で聞き取りにくく、何度も聞きなおすが、相手も根気よく聞いてくる。どうやらダブリンでは一人で来る東洋人がめずらしいらしく、何か他の目的をもっているんじゃないかと疑っているようだ。
 「ええ、ほんとに観光です。」
 「じゃあ、いくつかダブリンの観光名所を言ってみなさい。」
ときた。
 「えっ、観光名所ですか?えっと・・・・・、あっ、トリニティカレッジ!」
 「ふむ。じゃあもうひとつ挙げてください。」
 この質問攻めには正直参った。僕は確かに観光目的で来たのだが、目的は街歩きと街並み写真であって、実はダブリンの名所をよく知っているわけではない。とりあえず着いてからガイドブックで研究しようなどと目論んでいた自分にとって、この状況は想定外だった。「アイルランド紀行」で得た予備知識も、この突然の質問に対応できるほどのものじゃなかったらしい。
 「えっと・・・、うーん・・・、すみません出てきません。」
 「あなたは本当に観光目的?ビジネスか何かじゃないんですか?」
 「違います。ビジネスじゃなく、ただ街を歩きに来たんです。」
と、動転しているためか、またおかしな返事をしてしまった。それでも、
 「何日間の滞在ですか?」
 「2日間です。」
 「どうぞ、行ってください。」との言葉。
 ああ、よかった。後で考えれば、入国審査では当然の質問だろうが、少しでも疑いの目を向けられると、こんなに緊張するものかと、早くなった脈を感じながらそう思った。それにしても適格な答えを返すことができず、少し後味の悪い入国ゲートだった。そしてこの後、空港の出口の前で、こんどは警備員に止められて、僕だけ手荷物検査をされるというおまけまで付いてきた。
 疑われたのは、革ジャンにサングラス、そして無精髭という怪しげな風貌のためかも知れないが、それにしてももう少し東洋人の一人旅にも理解を示してほしいものだ。
 

トリニティカレッジ内の風景


《旅人同士》

 実はこのダブリンで、僕は少し冒険?の予約をしていた。海外で初めてホステルに宿泊することになっていたのだ。ホステルの部屋はドミトリーと呼ばれ、数人の旅行者との相部屋、しかも2段ベッドで寝泊りすることになる。
 ダブリンの中心でコノリー駅のすぐ近く、予約していたアイザックホステルに入ってみると、さすがにロビーは旅行者風の若者であふれている。緊張しながらのチェックインだったが、フロントの若者は親切だった。部屋には2段ベッドがふたつ、僕はそのうちひとつの上ベッドに割り振られた。なんとルームメイトは男女混成、やはり皆旅行者のようで大きな荷物をベッドの脇に置いている。決して積極的に他人に話しかけるほうではない僕だけど、同じ部屋とあっては話さないわけにも行かない。それに、荷物の安全のため、ルームメイトの人柄を推し量る必要もある。勇気を出して話しかけたところ、幸い、皆感じのよい人たちだった。パキスタン人の医師ハミードは北アイルランドのベルファストの病院に勤めていて、ダブリンには試験のために来ているらしい。それにちょっと太目の女の子(名を忘れてしまった)はイギリス人で、オーストラリアに2年滞在した後、ダブリンに仕事探しに来ていて、明日は応募先の面接だそうだ。うーん、やはりホステルの客は様々だ。
 そしてもう一人、粗末な細長いテーブルで黙ってパソコンに向かっている若者がいた。彼はデイビッドというカナダ人の青年で、大学院を卒業する前に、1年間の旅(主にヨーロッパ)をしているのだそうだ。大学では国際関係を専攻していたらしい。フレンチ訛りの英語でかなり聞き取りにくいが、とても陽気で親しみの持てる、それでいて知的な感じもするスマートな青年だ。好感の持てる相手だということはすぐにわかり、僕らは食事をしながらお互いの国について楽しく話をした。彼はダブリンの滞在は4日目だそうだが、翌日は僕のダブリン見学に同行してくれることになった。


ダブリン風景



グラフトンストリートあたり


 翌朝、デイビッドと2人でトリニティカレッジへ。彼にとっても異国の地ではあるが、なんといっても同じ英語圏の国から来ているという強みがある。積極的に何人かの通行人に話しかけてカレッジの入り口のある方向を聞いてくれた。こんなとき、日本でしか使えない日本語と、多くの国で通用する英語、その違いを思い知らされるのだった。無事にトリニティカレッジを見学、アイルランドの至宝と呼ばれる装飾福音書「ケルズの書」も見ることができた。
 この後一旦デイビッドとは別れ、ひとりで街並み撮影をしながら国立考古学博物館、聖パトリック大聖堂、クライストチャーチ大聖堂、オコンネルストリートなどを見学した。さすがにアイルランドの首都だけあって、ダブリンは賑わいのある街だ。ロンドンと比べると、幾分人種の違いが少なく、黒人や東洋人をあまり見かけない。特に日本人らしき姿はまったくなかった。


聖パトリック大聖堂



町の中心を流れるリフィ川



オコンネルストリート辺り



オコンネルストリート辺り



オコンネルストリート辺り


《ダブリン近郊の街へ》

 ひと通りダブリンの市街地を歩いた僕は、少しアイルランドの田舎の風景を見てみたくなり、急に思い立って近郊の街サリンズまで列車で往復してみることに。ダブリンのヒューストン駅から片道30分ほどの小旅行だ。
 列車が走り出し、ダブリンの街中を抜けると、アイルランドの田園風景が広がった。やはりイングランドと同じく平坦な地形で、見渡す限り田畑や牧草地が広がっている。本当に綺麗な風景、市街地とは対照的な牧歌的情景だ。


サリンズの風景



ダブリン郊外の風景


 サリンズへの小旅行を終えて、ダブリンに戻ると、もう夕暮れが近づいていた。幸い天候にも恵まれて爽やかな写真散歩だった。この後は、少し夜のダブリンを撮り歩くことに。


 次回へつづく・・。




スポンサーサイト

テーマ : ヨーロッパ旅行記
ジャンル : 旅行

Comment

非公開コメント

プロフィール

Tomo

  • Author:Tomo
  • Author : Tomo
    長崎生まれの出雲人

    Pictures and
    Occasional thoughts

    使用機種:
    Nikon D5000
    iPhone4など

    Link free
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
フリーエリア

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

ブログ内検索
RSSフィード
リンク
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。